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絵本の読み聞かせで子どもの心に深く残る宝物を作るには?【年齢別】福音館書店おすすめの絵本

2016年10月5日

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私は本を読むのが好きです。

小さいころは
「本を与えておけば、1時間でも2時間でも大人しくしている」
子どもでした。

今では仕事と育児と家事で、そんなに時間がなくなりましたが、20代の頃、就職の面接で1ヶ月に読む本の量を聞かれ、「30冊です」と答えて驚かれたことがあります。
(漫画も3分の1ぐらい入っていますから、実はそれほどでもないのですが)

母は
「私が毎日よく絵本を読み聞かせてやったから、本好きに育った」
と得意げに言います。

が、もしそれが本当なら、あまり読み聞かせをしてやっていないうちの子は、本好きにはならない……???

そこはかとな~く不安になって、今さらながら(毎日読み聞かせをしようかな)と思っていた時に本屋でこれを見つけました。

福音館書店が発行している無料の小冊子「絵本の与え方」です。

これには、小学校に入るまでの絵本の与え方や、年齢別におすすめの絵本が紹介されています。

いそがしくても本は読める

冊子を読んで、ドキリとしたのは、
いそがしくても絵本は読めます
という部分。

児童文学者であり、福音館書店の社長・会長も務めた、松居 直(まついただし)さんが書かれた文章です。

少し抜粋してみます。
(以下、引用はすべて福音館書店「絵本の与え方」(第42刷 2014.1)からのものです)

『いそがしくても絵本は読めます』

私はひと一倍いそがしい仕事をかかえていたのですが、こうした絵本を読む時間というのは、その気持ちさえあれば、だれにでもいくらでも見つかるものです。一冊の絵本は五分から十分もあれば読み終えられるのですから。そしてそのひとときは、親と子の気持ちがとても自然に寄りそい、通い合います。

いくらいそがしくても本は読める。

まったくその通りです。

ついつい、「疲れた」とか「やることがたくさんある」ことを言い訳にしていましたが、たかが五分を捻出できないかと言えば、そんなこともなく。

要は「その気持ち」を持つか持たないか、ですね。
ちょっと反省。

あと、こちらもドキリとさせられた部分。

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絵本は幼児に読ませる本ではない

『絵本は幼児に読ませる本ではありません』

それよりも、その子の好きな絵本を、繰り返し繰り返し親が子どもに読んでやることです。お母さんやお父さんが絵本を読んでくれること、そのことが幼児にはうれしいのです。その上、その絵本が自分のお気に入りの絵本であれば、こんなに楽しいことはありません。この“楽しさ”は、必ず子どもの心に深く残ります。おとなは忘れてしまっても、この喜びは、子どもの成長とともに育ち、それが、本への興味にもなっていきます。
絵本は“幼児に読ませる本ではなく、おとなが読んであげる本”です。

加えて、筆者はこの文の前に、

近頃は、幼児期から家庭でアイウエオを教え、絵本を早くからひとりで読めるようにする傾向がありますが、本嫌いにするのに、あれほど有効な方法はありません。

と書いています。

ついつい大人は、絵本を読むことで、我が子が本好きになって、ひいては頭がよくなって……と、むきになって読ませよう、文字を覚えさせようとしますが、それは逆効果。

親が子に楽しく読み聞かせをすれば、それでいいということなんですね。

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絵本は繰り返し読んでも 読みっぱなしでも

この冊子には、上に書いた内容に続いて、

  • 子どもが好きな本は繰り返し読む
  • 絵本は読みっぱなしでよい

と述べられています。

子どもは大人と違って、同じものを何度も読みたがります。

筆者は、『お気に入りの絵本、夢中になれる絵本を発見できたことはすばらしいこと、たいへんでも繰り返し読んであげてほしい』と述べています。

 

『絵本は読みっぱなしでいい』というのは、絵本を役立てようとして、親がいろいろ質問をしたり、意味をわからせようとしない、ということです。
(もちろん、子どもが話したがっていたら、喜んで話し合ってOKとのこと)

絵本を読むというのは、ただただ楽しい体験であるべきだということですね。

そして、特に心に残ったのがこの言葉。

一冊の絵本が、子どもに与える楽しみと喜びの大きさによって、その中身は深く心に残り、子どもを本好きにする原動力となります。

本好きにする原動力。
いやいや読み聞かせていてはダメですね。

ちょっと反省。

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いそがしい中、たった五分といえど毎日時間を作るのはなかなか努力がいることです。

 

ですが、子どもがまだ歩けもしなかった頃。

日々慌ただしく、体もつらかったけれど、今となっては「なんて可愛かったんだろう。もっとあの時間を楽しんでおけばよかった」と思います。

それと同じように、絵本を読み聞かせる「今」という時間も、きっと後でかけがえのない時間だったと思うようになるでしょう。

 

毎日が難しいなら、3日に1回でも、1週間に1回でもいいとも思います。

 

ただ、その時間は、親も子も心ゆくまで絵本を読むのを楽しむ。

ちょうど光る石をひとつずつ宝箱につめていくような気持ちで、絵本を読み聞かせてみてはいかがでしょうか。

きっと、親と子両方の中に、大切なものとなって残るはずです。

 

最後に、松居さんの言葉を引用すると、

子どもたちが成人した今も、そのときのいろいろの思い出は、親にも子どもにも、心の中にはっきりと残っています。それが人間の絆というものかもしれません。

私も楽しい時間を子どもと共有できるよう頑張ります!

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★ 文中の引用は、すべて福音館書店「絵本の与え方」(第42刷 2014.1)からのものです。

私が読んだものと少し体裁は違いますが、小冊子のPDFが、福音館書店のHPからダウンロードできるようになっています。
また、無料で小冊子を送ってもらうこともできます。

くわしくは、こちら(福音館書店HP)から

福音館書店がおすすめする絵本【年齢別】

赤ちゃんの絵本

まるくておいしいよ
もうおきるかな?
おつきさまこんばんは
おーいおーい
など

二、三歳児の絵本

ぐりとぐら
どろんこハリー
てぶくろ
いたずらきかんしゃちゅうちゅう
とこちゃんはどこ
おやすみなさいのほん
いやだいやだの絵本
(ねないこだれだ)
(いやだいやだ)
など

四歳児の絵本

いたずらこねこ
アンガスとあひる
3びきのくま
100まんびきのねこ
こすずめのぼうけん
はじめてのおつかい
など

五・六歳児の絵本

だいくとおにろく
スーホの白い馬
おふろだいすき
ラチとらいおん
わたしとあそんで
おやすみなさいフランシス
ふるやのもり
など

もう少し進んで童話の橋渡しをする本

おしゃべりなたまごやき
金のがちょうのほん
など

長い童話(六歳児に・毎日少しずつでOK)

いやいやえん
ももいろのきりん
もりのへなそうる
ロボット・カミィ
エルマーのぼうけん
など

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